地植えに比べれば、培養土の容量が限られるので地下部の生育には限度があり、そのため地上部も小型化することが多い(花は小型化しないことが多く、むしろ施肥などの管理に左右される)。しかし、むしろそれを積極的に利用することも多く、場合によっては盆栽のように、あえて小さめの植木鉢に植え、更に根を切り詰めたりして地上部の生育を抑制し矮小化させる技術も盛んに行なわれる(根を切り詰めるのは新根の発生を促す意味もある)。地上部も剪定したり成長抑制ホルモンを使用することもある。
栽培用、観賞用など、その目的に応じて材質は多岐にわたるが、特に陶磁器が非常に多い。中でも土器、陶器が多く、その理由としては保水、排水や通気のバランスがよいこと、美観的に植物によくなじむこと、直射日光や水に対して丈夫なこと、比較的安価で大量に供給ができることなどによる。特に釉薬をかけないものは通気が良く、鉢表面からの水分蒸散により鉢内が蒸れにくく、多くの植物の育成に適している。ただし乾きやすいこと、割れやすいことと美観に劣る欠点がある。育苗のためには、かつては素焼鉢や「駄温鉢」と呼ばれる堅目で桟の部分のみ上薬を塗ったものが主流であったが、現在はビニールポットが圧倒的である。また、パルプやピート(泥炭)をプレスして作った育苗用鉢もある。これらは時間がたつと次第に腐食して土と同化するので、植え替え時に抜かずにそのまま地植えしたり、更に大きな鉢に移し替えることができ、根を痛めることが少ない。ただしこれらは短期間しか使用できず繰り返して使うこともできない。
西欧の観賞用の植木鉢としては、庭園用には石や土器、青銅や鉄製のものが多かった。室内用としてはマヨリカなどの陶器のほか磁器や?器も多い。このほか七宝や、真鍮、銅、錫などの金属製や木製のものも見られる。まれにガラス製のものもある。
中国では景徳鎮などの磁器、宜興などの朱泥、紫泥器が盆栽や蘭の栽培用に作られている。日本では伊万里焼などの磁器、常滑焼の朱泥、信楽焼などが盆栽に、丹波焼の焼締、楽焼や信楽焼などの陶器が宿根草や古典園芸植物、山野草用に作られる。一般草花用の鉢も信楽のものが多い。このほか埼玉県や愛知県などの瓦や土管のメーカーによって作られている植木鉢もある。また軽石を整形して作られるものもある。
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現代では合成樹脂の発達により、プラスチック、ビニール製の植木鉢が増えている。安価で軽いなどの利点があるが、通気性、耐久性や高級感に乏しく、陶磁器製植木鉢を駆逐するまでには至っていない。しかし先述のように生産農家などではビニール製が大部分を占める。また屋外用のものとしてコンクリート製のものもあるが、石灰分を嫌う植物には適さない。
このほか、アワビ、シャコガイなど大きめの貝殻や、ヘゴの幹をくり抜いたり、ヤシ殻や竹筒等の自然物を利用することもある。